予防歯科

歯は痛くなってからではお金も時間もかかる!
痛くなる前に予防を!

(平成11年度の歯科疾患実態調査などから)

若い人も50%がかかりはじめている

歯周病の初期段階である「歯肉炎」は、すでに15歳から25歳で50%の人がかかっています。
35歳からは80%以上が歯周病。
歯肉炎から病状の進んだ「歯周炎」は15歳から増え続け、45歳から54歳では40%以上になります。歯肉炎と歯周炎を合わせた歯周病全体では、35歳〜44歳の85%、45歳〜55歳の88%という驚くような数字となります。

80歳の平均残存歯数は約8本

厚生労働省と日本歯医者さん師会は80歳で20本の歯を保つ「8020運動」を提唱しています。しかし、実際には80歳の平均残存歯数は約8本にすぎません。年齢とともに歯を失う最大の理由が歯周病です。歯周病と無縁に生涯を終えることができる人は、とても幸せな例だといえるでしょう。

女性は歯周病にかかりやすい、なぜ?

唾液は本来弱酸性です。口の中が酸性、つまり歯垢(プラーク)が増えやすい状態に傾くのを戻す力(緩衝能力)があります。女性は緩衝能力が弱い人が男性よりも多く、唾液そのもの少ない「ドライマウス」は男性の10倍といわれます。

女性ホルモンと歯周病の関係

歯周病菌は女性ホルモンによって増殖しやすくなります。
女性ホルモンが増える妊娠中は特に要注意です。「子どもを1人産むたびに歯を1本失う」と言われるように、普段以上のケアが必要です。

更年期の女性は特に注意

更年期には、女性ホルモンの分泌が減少などによって骨粗しょう症にかかりやすくなります。この影響で、歯を支える歯周組織の破壊がすすむことがあります。また更年期障害・骨粗しょう症の治療薬(エストロゲン)の副作用で歯肉の健康が損なわれるケースもあります。

歯周病の恐怖、身体に深刻なダメージを与えやすい

歯周病は内蔵などの病気に様々な問題を引き起こします。とくに、心臓病、糖尿病など、中高年にとって深刻な病気に結び付きがちです。

歯周炎は心臓病のリスクを高くする。

米国で行われた研究で、歯周炎と心臓血管疾患の関連が指摘されています。歯周炎のある人は、心臓血管疾患を発症するリスクが1.8〜3倍も高いとされています。これは、歯周炎で発生した炎症性物質が心臓血管に移るためとされます。動脈にできた粥状硬化を調べたところ、約40%から、歯周炎の原因菌のひとつである「ポルフィロモナス・ジンジバリス」が見つかったというレポートがあります。

糖尿病、ガンにも関連する歯周病

歯周炎の炎症性物質は、糖尿病患者のインスリン不足を招く原因とされています。このため、現在では、歯周炎の治療により、インスリンの不足を改善し、血糖のコントロールする糖尿病治療の考えが進んでいます。糖尿病は、成人の7人に1人が患者もしくは予備群とされる日本の国民病で対策が強く望まれます。

肥満、癌、低体重児出産にも要注意

炎症性物質の悪影響は、肥満、末期ガン患者、急性炎症患者にも共通しています。また炎症性物質は胎盤に作用するといわれています。歯周炎に罹患している母親は罹患していない母親に比べ低体重児出産をする可能性が高いことも報告されています。

老け顔をつくる歯周病、美容にも大敵!

歯周病は、歯を支える「骨」を奪い、歯周組織の破壊で「噛む力」を弱らせます。
表情筋が衰えによって、口角が下がり、口元がたるむなど、老け顔をつくる原因ともなります。 また「噛む力」の低下によって唾液量も減ります。唾液には、免疫力を高めたり、口臭を抑える力があります。さらに「噛む力」の衰えは、脳の血流不足を招き、肌の艶を保つ細胞の生成を遅らせるとされています。


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